色彩感性士キホ

いにしえの昔から、色と人は寄り添い歩んで来ました。その深淵なる色のメッセージを科学を切り口に研究を進めています。

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揺らぎない自信の源泉〜青色(Gladiator)〜

女性の自信を彩る色物語で大切なポイントがホルモンです。もちろん、女性ホルモンは代表的ですが私達の身体と心の機能をバランス良く保つ役割りを担うホルモンの中でも、とりわけ自信という感情に大きな影響を与えるホルモンがあります。脳の中でポジティブな働きをし、行動を起こさせる「セロトニン」というホルモンです。脳の中の司令塔の前頭前皮質は実行機能、合理的思考、意思決定を司る部分です。前頭前皮質の中が「セロトニン」で満たされているとストレスを受けにくく、私達の意思決定に対する自信は増幅します。実は、「セロトニン」と青色には密接な関係があります。私たちは青色を見ると、「セロトニン」の分泌が促進されます。でも、青色を見れば「セロトニン」の分泌が促進されて大丈夫!!なんてものではなく「セロトニン」の分泌を促すには前駆体となるトリプトファンというアミノ酸を摂取しておかなければなりません。例えると(肉類、魚類、米、麺類、乳製品など、タンパク質を含む食材)に多く含まれています。先ずは身体に栄養素を取り込んでおくことが大切です。さらには、様々な研究からセロトニンの生合成に欠かせないトリプトファンを脳へ送るには『腸内環境を整えること』が非常に重要であることも明らかになってきました。揺るぎない自信を得るために必要な材料として自分を作る栄養素腸内環境を整えるホルモンを促進させる青色の力自分の心と身体を振り返り環境を整えながら自分を自分らしく守るGladiator(戦士)の力を蓄えましょう。

闇に紛れる色々な想い

2011年イギリス(リーダーシップ・マネージメント研究所)が女性たちに行った研究によれば自分の仕事に対してどれだけ自信があるか調査したところ半数の女性が「自分のパフォーマンスとキャリアについて自己不信を抱いている」と答えています。この調査結果に驚くのではなく共感しました。私も常にもっと専門的にスキルアップしていかないとならないと感じているからです。いつ、どこで、どんな状況でも完璧を求められていると認識しているためだからでしょうね。でも、チョット待って下さい。そんなに完璧に生きられないのが人間です。完璧よりも臨機応変さを求められるのが実際のところではありませんか?女性が男性より少しだけ自己不信が強いのは他者の目を意識するからです。もちろん男性だって他者の目を意識しますが、だからと言ってそのことで仕事に対するパフォーマンスが変わるわけではありません。いくつかの研究では、女性は男性よりも他者から何か言われると自負心が大きく変わる傾向があると報告されています。女性の自尊心は良いことを言われると非常に高くなり、否定的なことを言われると急激に下がります。男性の場合は良いことを言われようと悪いことを言われようとほとんど変わりません。なぜなのでしょう?それはやはり進化の過程で女性が周りの女性たちと協力しあい共存してきたからではないのでしょうか。その協力関係の中でひとりだけ抜きん出ては、いけないという暗黙のルールが確立しているために女性は他者からの共感や賞賛を得ると安心するというメカニズムなのです。「出る杭は打たれる」という諺がまさに人間の進化に必要であったことは確かです。私たち女性の自己不信の根深さを覆すために必要なものとは一体何なのでしょうか。女性の繊細な心の色は様々な要因で変化します。その中でも女性ホルモンが人生の色々な場面で心に重要な役割を果たします。生まれ落ちた瞬間から成長期、成熟期、このホルモンが役割を果たし終えた時本当の意味での男性が感じる自信を味わえる時が来るのです。それまでは、女性ホルモンのバランス保つことで様々な想いを柔らかく包み込んでくれる力を享受しましょう。

手の中から滑り落ちる想い

女性の自信を彩る色物語は、なぜ?女性が男性のように自信をもてないのか!という想いから始まります。なぜなのでしょう。そもそも男性は、どのように自信を感じ確心しているのでしょうか?男性の感じている自信とは男性が自分自身に対して抱いている満足感は自然に周りに伝わり、注目を集め、評価を得ます。自分に対する「満足感」と「確信」が「揺るぎない自信の源」なのです。では、女性は男性と同じように感じていないのでしょうか。はい。ご名答男性と同じようには感じられないのが女性なのです。このことは、私たちが進化する課程で得た知恵でもあるからです。男性が狩りに出て獣を仕留め仲間から賞賛され自信やプライドを高めていくこととは別に女性は仲間と協力することで絆を深め子育てを潤滑にこなすことで自分の存在意義を感じていました。そうするように生物学的GPSが教えてくれるのです。そう、女性は自信を確信に変える方法を遺伝子の中から中々アクセスできないのです。ですが、遺伝的要因で能力がそれ程でなくとも自信満々の人たちもいるという科学的事実もあります。「ダニング=クルーガー効果」とは、ある種の人たちは自分の能力を大幅に過信してしまう傾向にあるという現象にフォーカスした研究です。皮肉なものですね。でも、だからと言って女性が自信を持ち、さらに高めることが出来ないわけではありません。女性が日頃から感じている違和感。あまりにも物事が順調に行き過ぎると感じてしまう不安、本当は成し遂げたことに対する賞賛を拒むことで次のステージに移る必要な自信を育ててこなかっただけなのです。手の中から滑り落ちてしまう自信の欠片ではなく手の中にズッシリととどまる自信を 育てましょう。先ずは、細胞一つ一つにエネルギーが充足しているか感じてみてください。何かを食べたくなったら自分の身体の中に不足する栄養素かもしれません。食べたくなった食べ物を摂取するとともに、その色を見たり身につけてみてください。驚くほどの効果を感じられるでしょう。自分の五感を色とともに彩る時間です。